Home 過去の公演 8回公演「気がついたときにはいつも」[2004]

2004年3月10日(水)~14日(日)

会場: 王子小劇場
集客実績: 488人

岡山の山村、とある旧家の、今は使われていない蔵。長男の死をきっかけに集う人々の喜劇。愛情っていう不思議な感情は、ちょっとした狂気になってしまうときもある。狂気といっても滑稽になってしまう。それくらいでいいのだ。とりかえしがつかないとき、人はちょっと饒舌になる、こともある。

王子小劇場提携企画+菅間馬鈴薯堂+時間堂
「Tha Flat」参加作品
「気がついたときにはいつも」
王子小劇場 2004年3月10日(水)~14日(日)

作・演出 黒澤世莉
出演 池田ヒロユキ 両角葉(劇団志村) 稲村裕子
   大谷伸 内山一寿 渡辺詩子 藤波恵 石田恭子 大塚秀記

スタッフ 照明/菊池謙一 音響/平井隆史 舞台監督/渡辺陽一 宣伝/玉山悟 制作/末広寿公司・山本恭子


会場 王子小劇場
    〒114-0002 東京都北区王子1-14-4 BF1
    03-3911-8259
    JR京浜東北線・営団地下鉄南北線・都電荒川線「王子駅」
    地下鉄4番出口を出て直進、「一本堂」という薬屋の少し先、
   「鑑定倶楽部」というお店の地下です。徒歩約3分。

日時 開場は開演の30分前です。
*一枚のチケットで二つの公演がご覧になれます。
   2004年3月
   10日(水) (菅間馬鈴薯堂19:00~) 時間堂20:30~
   11日(木) 時間堂1900~  (菅間馬鈴薯堂20:00~)
   12日(金) (菅間馬鈴薯堂19:00~) 時間堂20:30~
   13日(土) 時間堂18:00~  (菅間馬鈴薯堂19:00~)
   14日(日) 時間堂15:30~  (菅間馬鈴薯堂16:30~)

   追加公演決定しました。ありがとう。
   13日(土) 時間堂 14:00開演 ・ 菅間馬鈴薯堂 15:00開演
   14日(日) 時間堂 18:00開演


チケット取扱
   時間堂 080-5421-4296  このメールアドレスは、スパムロボットから保護されています。アドレスを確認するにはJavaScriptを有効にして下さい
   自由席  当日2,500円 / 前売2,200円
   学生割引 当日前売 1,500円 (学生証をお持ちの方)
*前回公演はチケットが完売いたしました。ご予約をおすすめします。ご予約いただかなかったお客さまは、場内整理の都合で入場できないことがありますので、ご了承ください。
*一枚のチケットで菅間馬鈴薯堂「木登り馬の挿話」もご覧になれます。この機会にぜひご覧ください。

協力 王子小劇場 菅間馬鈴薯堂
   劇団志村 国民デパリ クロカミショウネン18
   ドラマカンパニー アクターズワークス 多苗尚志 野坂実

制作 時間堂


○ものがたり

「変わんねえな」

 中国地方のとある山村。通夜の午後、幼年時代に遊んだ蔵にひとびとが集まってくる。

「ヒッチ、まだ生きてるんだ」
 今では滅多に人が入らないその蔵。天井からは太いロープがぶらさがっている。雑然と段ボール、自転車、そしてピアノがある。どれもこれも古びている。外からは鳥の鳴き声と風のなぐ音、それに猫の声と彼らの足音が聞こえる。

「子供できたの?」
「来月生まれる。だから嫁さん、つれてきてないんだ」

 東京に出ているもの、村に残るもの。

「今は仕事が面白くて」
「寂しいわよ、子供がいないと」
「姉ちゃん。俺さ。いや、あとで言うわ」
 話す言葉の節々に、彼への思いがにじんでいる。好きであるにせよ、嫌いであるにせよ。
 そして、東京での彼を知るひと。

「いきなりすり寄ってきて、襲いかかってきて。こんな大きなネコが」
「ネコ。不審者とかは」
「不審者?」

 もう一人、現在の彼をもっともよく知るひと。

「東京での、まあ、なんですよ、なんでしょう?」
「恋人です」

 穏やかな春の午後が、すこしづつ崩れてゆく。もう戻らない日々。

「小さいのよ、手」
「オレ、ホントがんばりますから」
「でも、みんなで住めばどこだって楽しいよ」
「ホッとしてましたよ、オーケストラ辞めて」

王子小劇場提携企画+菅間馬鈴薯堂+時間堂
ザ・フラット
参加作品

「いつも私は蚊帳の外だ」
「待っているのよ、ここで、ずっと」
「もう遅いわよ」

演劇ユニット時間堂8回目公演

「あはははは、それが一番気に入らない」


気がついたときにはいつも


2004年3月10日(水)より14日(木)まで、王子小劇場にて。
乞うご期待。


「オレは不器用だし、取り柄もないですけど、大切なひとは、大切にします」


○みどころ

黒澤世莉です。さてはて、今回のみどころは。

二本立て
菅間馬鈴薯堂さまと王子小劇場さまにご協力いただいて、二本立てです。面白い、すっとなじむお芝居が、一本分2,200円の前売り料金でみられます。私、菅間さんの稽古も拝見して台本も読みましたが、面白いですよ。そしてそして、菅間馬鈴薯堂には、よく時間堂に出演している村山泰子宮田和美も出演します。逆に、いつも菅間馬鈴薯堂に出演して、今回も出演する大塚秀記は、時間堂でも出演します。さてはて、どんな風にこのひとびとが活躍するのでしょうか。

出演者
7回目公演「画廊にひとがこないいくつかの事情」で、唯一の男性としてひょうひょうとしていた池田ヒロユキ、妊娠しちゃった画家を雄々しく演じた両角葉(劇団志村)、B系のへそ出しているねーちゃんだった稲村裕子が出演。
oi-scaleや国民デパリ、リュカなどなど、もうきりがないほどいろいろなところに出演している渡辺詩子。内山一寿、大谷伸、藤波恵は、サンフォード・マイズナーのワークショップで一緒だった素敵な役者さん。トレランス所属の存在感在る若いひと、石田恭子。
そして、今回の菅間馬鈴薯堂にも出演する、trfこと大塚秀記。去年は「SM社長」で大人気でしたね。


食べ物・飲み物
こんかいは、振る舞う食べ物の見物はないですが、舞台の上では、食べます。ふといやつです。


みなさま、ぜひ、お越しください。
では、春ですね。新生活のひともいままでどおりのひとも、お花見でも楽しみましょう。

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